日本酒

むかし、日本酒の原料であるお米が不足した折にはいろいろとひどい日本酒も製造されてしまい、「どうも苦手」というイメージをもたれがちだった日本酒。しかし、それはすでに過去形なのです。今では充分に良質なお米とよい水を日本酒のためにつぎ込むことが出来るようになりました。本物、本当に旨い日本酒を飲んだとき今までの日本酒感はすっかりと消え去ることでしょう。

ここでは「旨い日本酒」や「旨い日本酒を飲むためのお話」を紹介していきます。あなたのお気に入りの銘柄を見つけてみませんか?

日本酒とは?

例えばの話なのですが、ホットワインって飲んだことがあるでしょうか? 別に暖かいウィスキーでもなんでもかまいませんが、おそらく飲んだことはないでしょう。冷やでも温めても美味しく飲めるのは日本のお酒、日本酒・焼酎くらいのものです。本当にいい日本酒は温めたとしても実に柔らかく、まろやかな香りを失いません。いや、暖めたからこそいっそう香りが引き立ち美味しく飲める、これが日本酒最大の特徴です。

こうした旨い酒が飲めるようになったのは、戦後旨い酒を造りたくても原料不足に泣いた蔵元が、その時の悔しさをバネに旨さにこだわった日本酒を作り始めたからではないでしょうか。そういった蔵元の“こだわり”が感じられる日本酒を試してみてください。

日本酒の種類

日本酒の悪いイメージの元になったものに「3倍醸造」というものがあります。原料が足りない分、水でのばしそこに別の穀物などからとったアルコールを添加するというものです。もちろん、中にはそれでも美味しい日本酒があったのは間違いありませんが、本来の日本酒からは外れたものであったのも事実です。

純米酒
これが本当の意味での「日本酒」です。米と米麹、水以外を使用していない、米そのもののお酒です。ほかのアルコールを混ぜることが当たり前となっていた日本酒でしたが、今では「米と水」というそれだけの原料で作った純米酒が見直され、確固たる地位を占めるようになりました。
本醸造酒
精米歩合70%以下の白米に必要に応じて1割までの醸造用アルコールを添加したもの。アルコールを加える割率が高いために、ややアルコール度が高くなる傾向があり、そこから水でのばすことが多くなります。その分口当たりの良いさっぱりした味が楽しめます。
吟醸・純米吟醸酒
精米歩合60%以下の白米を元に生産され、しかもある程度以上の品質・香りを備えたものを吟醸酒と呼びます。ここにさらに香りや吟醸香を加える為に1割程度の醸造アルコールを添加すれば吟醸酒、しなければ吟醸純米酒ということになります。
大吟醸・純米大吟醸酒
精米歩合50%以下の白米を元に生産され、吟醸酒よりもさらに貯期間寝かせ、厳しい吟味を行ったもの。ここに吟醸酒よりも低い割合でアルコールを添加すれば大吟醸酒、しなければ大吟醸純米酒とされます。値段は張るものの、その味は納得できると思います。
にごり酒
ろ過する際にわざと粗い布を使用して細かい粒子を透過させたもの。小さな粒が残るためにやや白く濁ります。この残った粒が味に複雑さと素材の風味を与えることになり、近年見直されることが多い製法です。このまま加熱しなければ発泡するので、故意に加熱しないにごり酒もあります。
その他の日本酒
その他の日本酒としては醸造工程で火入れ(加熱)を行わない生酒や何十年もの間寝かせ続けた古酒、大古酒などのまぼろしともいえる品物、作ったそのままを楽しむ原酒と言ったものがあげられます。いずれも機会があれば飲んでみたいものですね。

日本酒とともに手に入れたい日本酒の酒器

日本酒を味わうときにはぜひ酒器にもこだわってみてはいかがでしょうか。日本酒の酒器というのは日本人好みのわびさびを楽しめる一品が多く、コレクションとしても、もちろん日本酒を旨く味わうためにも揃えたいアイテムがいっぱいあります。

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知っておきたい日本酒の有名産地

日本酒は日本各地で作られていますが、やはり米どころに名産地が多いようです。基本的には日本酒はいい水といいお米がなくては美味しいものは作れませんから、当たり前かもしれませんね。さて、日本には47都道府県があるのですが、そのほとんどで地元に合った日本酒が作られています。ですからここにあげたものとあげられなかったものの差などほとんどありません。ただ筆者の好みで選んでいます。あしからず。

北海道
北海道は気候・名水といった自然の恵みに関しては文句なく日本酒作りに適した地方です。残念なのは「米」に良いものが少なかったことですが、近年では生産量ばかりでなく品質も格段にアップしたお米が作られるようになり、名酒と呼ぶにふさわしい日本酒が輩出されています。
山形県
やや辛口ですっきりとした味わいの楽しめるのが山形の日本酒の特徴。庄内地方という米の名産地を抱えているだけに、米の品質に恵まれています。水も降り積もった雪が溶けて生まれる雪解け水で良質なものが得られます。
新潟県
「米どころ」といえば誰もが思いつくであろう新潟県。酒造りにあう酒米「五百万石」という名米を作り出し、日本酒のブームにも一役買い、誰もが認める地酒王国を築き上げています。やや辛口で端麗な味わいが特徴。
京都府
日本酒に興味がなくても伏見の銘酒といえば聞いたことがあるのではないでしょうか? 兵庫の灘地方と共に日本酒の名産地として知られています。「女酒」ともいわれる決めの細かいまろやかな口当たりがたまらない一品です。
兵庫県
京都の伏見地方と兵庫の灘地方。伏見がきめ細かな口当たりの日本酒を作ることが多いのに対して灘では「男酒」と呼ばれる「辛口濃厚」な日本酒が多いのが特徴でしょうか。山田錦という高級酒造好適米の産地であることも大きな利点です。
高知県
甘口の日本酒が多い四国の中で唯一辛口にこだわるのが高知県。土佐っぽの心意気と言えるでしょうか。酒好きが多い高知県はほかの3県と日本酒の伝来・醸造法においてまったく別口の進化を遂げて今に至っています。
富山県
北陸地方の雄、富山県。とはいっても北陸地方の日本酒はほとんどが高評価を受けているので富山だけが突出しているわけではありません。富山の日本酒は辛口と喉越しのよさが特徴で、ついつい杯が進んでしまいますね。
福岡県
九州は焼酎が強いのですが福岡は日本酒の製造高もかなり高く、一時はあの灘地方を擁する兵庫県に肉薄する勢いでした。まろやかで、やや甘口。喉越しのきめ細かさも福岡の日本酒の特徴です。

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